「楽譜ってなんだか難しくてわかりづらい。」
「♯とか♭とか出てくるとよくわからない。」
そんな悩みを抱えている方は覚えることを最小限にして、そして覚えたものを瞬時に引き出せることが大切です。
楽譜を読む能力は音楽センスというよりは、反射神経に近いところがあります。
今回はバイオリンで演奏する時の楽譜の読み方を紹介していきます。
目次
楽譜を読むための4つのステップ
楽譜の読み方は以下の行程で覚えていくのをオススメします。
ド、レ、ミなど、音を覚える。
この時全ての音を覚える必要はないです。
初心者でしたら簡単なものから2つほどで十分です。
オススメは開放弦のミとラです(後ほど具体的に覚え方を書いています)
音符をみて、その音の名前が言えるようにしてみましょう。
音と左指の関係を確認する
音を覚えたら次はその音がバイオリンだとどこを押さえるのか、もしくは何も押さえないのか(開放弦)を確認します。
音と指の位置を結びつけて覚えることで、楽譜を頼りにして書いてある音を出すことができます。
実際に音を出してみる。
音と指の関係がわかったら、実際に弾いてみましょう。
弾くことができたら、バイオリンから出た音をしっかりと聴いてみてください。
目で確認した音を耳で再確認するという大事なプロセスです。
楽譜を読むスピードを速くする
目で見てから弾きだすまでの時間をどんどん速くして瞬発力を鍛えます。
音を見てからどのくらいで弾きだせるか。
これがとても大切です。
「この音はソだったな、えーっとソはE線かな、えーっと2の指で、ヨッ」
みたいな動作だとまだ楽譜をみながら演奏するのは難しいです。
瞬発力を鍛えましょう!
楽譜の読み方の具体例
今まで紹介してきたステップを、具体的に例をあげながら説明していきます。
ラとミを覚えよう
まずはこの2つの音を覚えます。
・ラ/A線の開放弦(何も押さえない)
・ミ/E線の開放弦(何も押さえない)
2つの音を楽譜を見て比べるとラの方が低い位置にあるのが分かります。
楽譜は上へ行けば行くほど音が高くなり、下に行くほど音が低くなります。
なので、この場合ラの方が音が低いことが分かります。
ラとミはどちらも開放弦なので、指番号は0になります。
場所と名前を覚えたら、実際に音を出してみましょう!
まずはラからチャレンジしてみましょう。ラが弾けたら次はミも弾いてみてくださいね。
1の指を覚えよう
開放弦を覚えたところで次は1の指を増やしてみます。
1の指は人差し指を使います。
・シ/A線の1
・ファ♯/E線の1
この2つは弦をまたいで同じ位置に置きます。
ファが♯になるというところがポイントです。
実際に押さえて音を出してみましょう。
音と指の位置を覚えましたか?
では下の例題を弾いてみましょう。
以下からダウンロードできます!
指番号を音符の上に書いてみましょう。
また、書いた番号の上にEとAでどちらの弦で弾くのかのマークも書いてみましょう!
答え
参考音源
楽譜を見ながら音源を聴いてみましょう。
例題が弾けたらさらに指を増やします。
2と3の指を覚える
さあ、ここでは2と3の指を一気に覚えてみましょう。
ド#/A線の2
ソ♯/E線の2
ラ/E線の3
レ/A線の3
お疲れ様でした!
これで合計8個の音を覚えたことになります。
覚えたものを書き出してみましょう。
ラからラまでの音階になっていますね。
A線の0(開放弦)からはじめて、E線の3までです。(ここではA線を青色、E線を赤色にして指番号を書きました。)
応用問題にチャレンジしよう
指番号の問題を作ってみました。
以下のものをダウンロードして指番号を音符の上に書いてみてください。
また、書いた番号の上にEとAでどちらの弦で弾くのかのマークも書いてみましょう!
または色で分けるのも効果的です。
これをする事でだんだんと音符を見ただけで指の位置をイメージする事が出来るようになります。
指番号を書けたら実際に弾いてみるとさらに効果的です。
答え
参考音源
楽譜を見ながら音源を聴いてみましょう。
まとめ
・音符と指の位置を覚える
・音符を見たらすぐに対応する音を押さえる、またはイメージする(A線の2!)など。