左利きはバイオリンに有利?不利?

バイオリン役立ち情報

バイオリンって右利き用に作られてるの?

と、お悩みの方。

左利きだけどバイオリンって、弾けるのかな?

そう心配されてる方。

ご安心ください、右利きでも、左利きでも差は特にありません。

バイオリンは基本的に左手に、弓は右手に持ちます。

ギターだと、左利き用のものが発売されていたりしますが、バイオリンはほぼ全て同じカタチ。

 

今回は左利きである筆者が、自らの経験をもとに左利きのバイオリン事情について紹介します。

左利きと右利きで差があるの?

これは、ほぼない

と言えます。

それはなぜかというと、バイオリン独自の動きに理由があります。

 

左手で担当するのが、

・運指(音程を作る)

・ポジションチェンジ

・ビブラート

 

右手が

・ボウイング諸々

・ピッチカート

これらはバイオリン特有の動きになるので、訓練が必要です。普段の日常生活ではしない動きなので、利き手に関係なく最初はぎこちなくなる人がほとんど。

左のほうが細かい動きをするので、左利きの方が右利きよりも素早く動ける!という説もありますが、ちゃんとしたフォームを覚えて、その中で指を動かすので結局そんなに差は生まれません。

それよりは、どれだけ練習したかによって左手の俊敏さが変わってくるようです。

ビブラートの動きも同様に、脱力して回数をこなすことで習得していきますから、その差はないかと思われます。

利き手の差よりは、身体を操る能力が高い人ほど成長が早いです。

それぞれのテクニックの動きの仕組みを理解して、それを身体の動きに落とし込み、あとは反復練習をするのみです。

左利きバイオリンについて

左利き用のバイオリンは世界には存在しているそうです。

歴史上の人物としては、チャップリンが弾いていたようです。さすが、普通とは違う個性を感じます。

筆者の経験では、鈴木メソードの全国大会というコンサート(子供が1000人単位で演奏するコンサート)で左利きの人を一度見たような記憶があります。

まだ幼く、遠目だったのですが、明らかに周りのバイオリンの人たちとは向きが違っていたので印象に残っています。

個性的な反面、大人数で演奏する時などは、左利きバイオリンだとポジショニングが難しいことがありそうです。

弓が当たったり、楽器同士がぶつかったり、思わぬアクシデントが起きることに繋がりかねないですね。

オーケストラなどでも座る位置によって隣の人とぶつかったりしてしまい演奏をするのが大変です。

左利きバイオリンの特徴

・個性が光る

・合奏向きではない

左利きのバイオリンが欲しい!

どうしても左利きのバイオリンが欲しい方は、オーダーメイドになります。

 

または、自ら改造してしまうという手があるにはありますが。。

G線側にE線を張り、、、駒、顎当てなども反対にします。

バイオリンにダメージを与えてしまうことは間違いないので、おすすめしません。

改造する方は胸に手を当てて、自己責任でおこなうようにしてくださいね。

左利きあるあるエピソード

(筆者の個人的な感想です。)

左手のピッチカートが楽

これは単純に利き手の方が握力があるからだと思います。

楽譜に書き込むのが楽

弓とペンを持ち買えなくてもサッと楽譜に書き込むことができます!地味だけど便利!

普通のピチカートが苦手

指で弦を弾く、ピチカートがとても苦手です。

右人差し指が思うように動いてくれなくて、、、(ただの練習不足かも、、、)

まとめ

良くも悪くも、左利きだからバイオリンに対してアドバンテージがある!ということはありませんでした。

ですので左利きの方は気負わず、バイオリンにトライしていただけたら幸いです。

もし、今の構え方などでしっくりきてない方は、そもそものフォームに問題がある可能性があります。

先生に習ってる方は、確認してもらうようにしましょう!