楽器が弾けるというのは編曲をする上でとても武器になります。
例えばポップスの歌モノにストリングスのアレンジを加えたり、または豪華にビックバンド風にアレンジする、なんていう時はその楽器の知識が必要になってきます。
作曲家はすべての楽器が弾けるわけではない
当たり前ですが、すべての楽器を作曲家が弾けるわけではありません。
もちろん勉強を重ねて、何種類もの楽器に精通していますが、実際の奏法などに関してはプロの演奏家として活動している人の方が詳しいです。
クラシックの世界で言えば、ブラームスがヴァイオリン協奏曲(筆者が一番好きなコンチェルトです)を書くときに友人であるヴァイオリニストのヨアヒムが双方に関して色々と助言をしていたそうです。
それにしてもブラームスの協奏曲は名曲ですよ、重厚さの中に切なさがある大変美しい曲です。ぜひ聴いてみてくださいね(長いですけど、、)
演奏できるということは自分の中に知識がストックされている
もしあなたが今までオーケストラやバンド、それぞれいろんな場所で演奏したことがあるならそれは確実に経験値になっています。
いろんな本を読み漁り、少しずつ貯めて行く知識を、知らない間にカラダにストックしているのです。
イメージしてください、自分の楽器がsoloとなり、ピアノ伴奏をつける編曲と、全然違う楽器(管楽器なら弦楽器)のsoloと伴奏をつけるのはどちらが簡単でしょうか。間違いなく前者ですね、さらにあなたはどうやれば魅力的にその楽器を鳴らすかも熟知しています。弦楽器の奏者なら指番やボウイングまで実践的に書けるのです。
ニーズは確実にある
編曲することでのニーズはあるのでしょうか。
ここでは確実にあるのでは、と言いたいです。
バイオリンを例に挙げるなら、
よく市販で売られているアレンジものの楽譜には演奏不可能な長いスラーであったり、弾きやすいとは言えない指番号があります。
これはおそらく、バイオリン奏者ではなくアレンジャーの方が書いているのでしょう。
また初心者には難しいテクニックもありますし、逆に単調すぎてつまらない、という問題も出てきます。
良いなと思うアレンジものはその楽器に精通した人が書いてるものが多いです。
しかし、そんなに人数もいないのかほぼ同じ人が書いている印象があります。
ニーズは確実にあります。(大事なことなので2回言う)
コードを勉強しよう
ここまで、自分の専門楽器を持っている人の利点について書いてきました。
ただ編曲する上で一つ大事なこと。
コード、和声の知識をしっかりと持ちましょう。
特に旋律楽器を演奏する楽器の人はコードに対してどこか遠い存在と感じているところがあるように思えます。(わたし自身がそうでした、憧れはあるけどよくわからん、、的な)
「ここもっとオシャレにしたいんだよね」みたいなところで、サッとセカンダリードミナントなんかを使えたりするとかっこいいですね。
ちなみにわたしはこの本でコードを勉強しました!
講義がCDで聞けるので何回もリピートして聞きました。
これは!と思った方、今が始めるタイミングですよ、行動してみましょう!