自分はこれでいいのか、、伸び悩むことってありますよね。
今回はバイオリンで伸び悩んでいたわたしが実際に体験した話を書いてみたいと思います。
天才たちがいる世界
プロのバイオリンの世界は超絶に厳しいです。
幼い頃から英才教育を受けて、国内のコンクールにバンバン出て入賞、さらに国際コンクールにも出ます。
この中でも一握りの人がプロのソリストとして活躍できます。
こういう方々は、日夜ずっと練習なんですね、しかもバイオリンの練習は黙々と一人でやるものです。超個人プレー。
いやぁ、すごい精神力です。
わたしにはそんな生活はとても無理でしたし、そもそもそこまでの才能がなかったです。
中学生に上がった頃にそんな生活からドロップアウトして、部活をするようになりそちらに没頭しました。友達とボールを追っていた日々が懐かしい、、。
しかし、時が経ち、、いろいろな事がありながらも再び音楽の道に戻ることにしました。
突きつけられる現実
音大受験を決めてからは、がむしゃらに練習をしました。
1日8時間ひたすら音階を弾いたり、とにかく必死でした。
大学に入ってからも自分のできる努力はつづけました。
その結果大学の中では上位でいる事ができました。
しかしそれは大学の中での話です。
少し周りを見渡せば、天才と言われている人たちがたくさんいます。
どうやってもその人たちよりも達者にバイオリンを弾く事は難しい、、。
わかってはいた事ですが、現実を突きつけられました。
ひょんなことから始めたバンド
自分たちでやりたい音楽を演奏したい。と思いはじめたバンド。
ジャンルも様々で、観せる演奏、パフォーマンスの仕方、MCなど、いろんなことを学びました。
いつのまにか自分の活動の一つの軸となり、ライフワークの一つとなりました。
天才たちと同じ舞台に立つ
そんなバンドでまさかの大舞台に立つことになりました。
場所は芸術劇場大ホール2000人近くが入る素晴らしいホール。
出演者は国際コンクールなどで受賞する演奏家、審査員は日本を代表するプレイヤーばかりです。
なんで、こんなことになったかというと、超絶技巧を競う選手権に出場したからです。
もちろん、わたし個人にそんな超絶技巧に出る技量はありません。
大学時代には夢にも思っていませんでした。
しかし、
バンドとなり、編曲、アンサンブル、となったことでハードルが下がったのです。
そのままの土俵で勝負をしても相手にならなかった事が、ジャンルを変えた事で実現可能になったのです。
クラシックの世界のバイオリンというジャンルは、10代で決まってしまいます。
しかし、ほんの少し目線、土俵を変える事でいくらでも渡り合う事ができるのです。
それを実感させてくれる出来事でした。
もし、皆さんが巨大な壁に阻まれ、伸び悩んでいるのだとしたら、そことは向き合わない、違う事で勝負をかけてみるのはどうでしょうか。